今年最後の3連休。勤労感謝の日ってどんな日?

2025年11月21日更新

こんにちは、東京都世田谷の変圧器・トランスの設計・製造・販売の「富士見電機製作所」スタッフです。

ここ最近は今シーズン最低の気温で朝起きるのがつらい時期になってきましたが、皆様いかがお過ごしですか?

明日からは今年最後の3連休の方も多いのではないでしょうか?

紅葉見にお出掛けしたり、ブラックフライデー期間に入るのでお買い物にお出掛けの方もいらっしゃるのでは?

ところであまり気にしていなかったのですが「勤労感謝の日」ってどんな日かご存じですか?

今回は勤労感謝の日について調べてみました!
古からの恵みと、現代の「働く」を見つめ直す日

「勤労感謝の日」

字面通りに受け取れば、「働いているお父さん、お母さん、ありがとう」と家族に感謝する日、あるいは毎日忙しく働いている自分自身を労い、リフレッシュする日といったイメージが強いかもしれません。

もちろん、その解釈は間違いではないです。

日々の労働の疲れを癒やすことは大切ですが、この祝日には単に「労働者をねぎらう休みの日」というだけにとどまらない、もっと古くて広く、そして深遠な意味が込められていることをご存知でしたか?

起源としての「新嘗祭」:自然への畏敬と感謝

時計の針を少し戻してみます。

「勤労感謝の日」が現在の形で制定されたのは、戦後の昭和23年(1948年)のこと。それ以前、この日は「新嘗祭(にいなめさい)」という、国家にとっても国民にとっても極めて重要な祭日でした。

「新嘗」とは、その年に収穫された新しい穀物(新穀)を神様に供え、天皇自らもそれを食し、その年の収穫を感謝する宮中儀式のことで、かつての日本は農耕中心の社会であり、米をはじめとする作物の出来不出来は、人々の生死に直結する重大事でした。

秋の実りというものは、人間の努力だけで得られるものではありません。

春に種をまき、夏に汗水流して世話をしたとしても、適切な太陽の光、十分な雨の恵み、肥沃な土の力がなければ、作物は育ちません。

台風や干ばつが来れば、一瞬にして努力が水泡に帰すこともあります。昔の人々は、収穫が、そうした人知を超えた大自然の働きがあってこそもたらされるものであると痛感していたのです。

新嘗祭は、単に「たくさん働いたから収穫できた」ことを祝うのではなく、労働の成果をもたらしてくれた「自然の恵み」や「神々の力」に対する畏敬の念と、深い感謝を捧げる神聖な日であったのです。

戦後の変化と法律が定める「三つの意味」

戦後、GHQの占領政策などの影響もあり、国家神道と結びつきの強い「新嘗祭」という名称は祝日の名前としては使われなくなり、「勤労感謝の日」として生まれ変わりました。

では、現在の法律(国民の祝日に関する法律)は、この日をどのように定義しているのでしょうか。

そこには「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日と記されています。

ここが非常に重要なポイントです。

勤労をたつとび(尊び): 働くこと自体の価値を認め、尊重すること。
生産を祝い: 労働によって生み出された成果を、みんなで喜び合うこと。
国民たがいに感謝しあう: 社会を構成する一員として、お互いの存在と働きを認め合い、感謝し合うこと。

という、三つの重層的な要素が含まれているのである。

昔は「米」が生産の象徴でしたが、産業構造が変化した現代ではそれが「サービス」や「情報」「工業製品」などに変わってきました。

形は変われど、誰かの働きによって生み出された何らかの「成果」を社会全体で享受し、その恩恵に感謝するという本質は、新嘗祭の時代から脈々と受け継がれている精神と言えるのではないでしょうか。

今年最後の祝日の「勤労感謝の日」。

まずは自分自身を労い、そして家族や普段は意識しない社会のつながりに思いを馳せるのも良いのではないですか?
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